クーポン券
×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

メニュー
お題―狂気―
009. あとでまたね Text:木内陽

やっほー。元気かい?
どうやら相当面倒くさいことに巻き込まれてるみたいだね。
え、助けてほしいの? 無理だよ〜。
だって、僕、君に死んでほしいんだもん。
できるだけ苦しんで死んでね! じゃ、君が死ぬ頃に見に来るよ〜。まったねー。

008. 美学 Text:木内陽

この世で一番美しい叫びというのはね。
死を覚悟していたはずの人間が、
直前になって唯一の希望をちらつかされて、
その生に無様にもすがりつき、泣いて許しを乞おうとする叫びさ。
……さあ、ここに君の「希望」がある。
君は、どんな声で鳴くのかな?

007. 娯楽 Text:晃哉

くっくっく。どうした? まだ信じられないか? まあ、そうだろう。
俺がそう仕向けたんだからな。いやぁ、実際苦労したよ。
お前の信頼を得るのに。だが、その絶望の顔を見たら今までの苦労も報われるというものだ。
……くっくっく。これだから止められん。人を騙す。最高の娯楽だ

006. 夜の誘い Text:木内 陽

おやおや。若い女性がこんな時間に、薄暗い路地を
出歩くものではありませんよ。
最近このあたりはとても物騒になってきたのでね。
先ほどあの路地の奥でも、嫌な事件があったのですよ。
さあ、私が送って差し上げましょう。
ええ。大丈夫。怖くはありません。私に任せておいてください。
心配はいりません。すぐに恋人の元まで送って差し上げますから……。

005. 正直者 Text:木内 陽

俺が全部やったんだ。その顔、やっぱり俺を信じてたみたいだな、お前。
ああ。たしかに俺は嘘はつかない主義さ。嘘はつかない、これは信条さ。
俺は最後までひとつたりとも嘘はついてない。
え? 嘘つきだって? 何を言うんだ。親友よ。簡単な話じゃあないか。
お前が俺に一言訊けばよかったんだ。
「あいつを殺したのは、お前か」って。

004. 殺人狂 Text:木内 陽

アッハッハ! マジ最高、なんなのお前。アッハッハ!
これが夢か現実かなんて考えるだけ無駄だろう!
お前の目の前にいる俺が何なのか、お前がこれからどうなるのか、
そんなこと考えて一体何の意味がある!?
だってお前は、この俺に、もう少しで殺されちまうんだからよお!
アッハッハ! 貴重な人生の最後を無駄なことに割く暇あんなら
俺にどうやったら楽に殺されてもらえるか考えることのほうが
よっぽど有意義だとは思わねえか? まあ、そうは言っても?
結局はどっちも無駄になっちゃうけどね! アッハッハ!

003. サディスティックな男 Text:木内 陽

さあー 大人しく奴の行方を吐いてもらおうか? 
奴はどこに行った? どこに逃げた。どこに隠れた?
さっさと言った方がお前の為だぜえ? ははっ。
……(女の話を聴いて)。……ふぅん? そこが住処なのかい。
成程、成程。いやあ、だが案外あっさり裏切ったなあ女。
……じゃ、どうしようかねえ。もっと遊んでやろうかと思ったけど
情報ゲロったお前にゃ、俺ァ興味がなくなっちまったぜえ。
……あーあ。甚振り甲斐のねえ女だなあまったく。お前もう要らないわあ。
そんじゃ、ま。最後ぐらい、たっぷり悲鳴をあげて泣き叫べよ? あっはっは!

002.病んでる少年  Text:秋野ナツメ

さっきの男、誰? ……ねえ。どういうこと? お姉さん。
僕のこと、好きだって言ったよね? ずっと一緒にいてくれるって言ったよね?
……ねえ。嘘だったの? 僕のこと騙してたの? 僕、本気だったんだよ?
本当にお姉さんのこと、好きだったんだよ……。
……。……そっか……。年下だからって高を括ってたんだ?
僕なんか簡単に丸めこめるって、そう思ってたんだね……。
酷いなあ、お姉さん。そんな酷いお姉さんには、お仕置きが必要だね?
あはっ。怖がらなくていいよ。お姉さん。
大丈夫。お姉さんがずっと僕だけを見てくれたらそれでいいんだから。
でもお姉さんは可愛いから……。うーん。……。……ああ、そうだ。
二度と僕以外の男の前に出られないような顔になっちゃえば、
お姉さんはずーっと僕のそばにいてくれるかな?

001.裏切りの舞台 Text:木内 陽/こえ部

「……気がつかなかったって面してんな? 
 ハッ、相も変わらず 愚鈍で無能! 薄馬鹿(うすらばか)、能天気!
 学習しろよ、なあ、坊っちゃん!
 そうさ、最初(ハナ)から全部計算づくさ! 
 決まってんだろ低能野郎! オレを一体誰だと思ってやがる!

 オレはテメエみたいに友情だ、愛情だ、信頼だ、絆だ! だなんて
 甘いことばっかりぬかしやがる、おめでたい野郎がこの世で一番目ざわりで
 たまんねーんだよ! 虫唾が走るったらありゃしねえ!! 

 だからよお……そんなおめでたいテメエに、オレが折角痛い目みせて、
 世間の厳しさってのを骨の髄まで叩きこんでやろうと
 こうしてわざわざ、お膳立てしてやったんじゃねーか!
 大好きなお仲間達と盛大に裏切りあって罵りあいながら、
 血みどろで、殺し合う絶好の良い機会だろ!!

 もがけよ、あがけよ、のたうてよ!!

 クズがいつまでも舞台の真ん中でだべってんじゃねーよ!
 この世間知らずの坊ちゃんがよお!」