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お題―シリアス―
017. 記憶喪失 Text:木内陽

オレは一体誰なんだろうなあ。
記憶がないんだ。頭を掻きむしっても、ほこりひとつ出てこねえ。
なあ、あんた。あんたはオレのことを知ってんのか?
だったら教えてくれ。
オレが誰なのか。……オレは何者なのか。
何を……したのか。

016. 昔の面影 Text:木内陽

何をためらってんだ? なんでオレを殺そうとしない?
ああ、そうか。オレに手をだせば、あいつらに危害が及ぶと思ってんだな。
お前にそんなマトモな思考回路があるとは思わなかったぜ。
もうかなり昔からぶっ壊れたじゃん。そこが可愛かったのにさ。<> おいおい、怒るなよ。
けどよ……オレが愛してた、冷酷で、外道で、
鬼畜なお前はどこにいっちまったんだよ。
また愛してやるからさ。昔のお前に戻ってくれよ。……な?

015. 好きなことをシゴトに Text:木内陽

あーつまんね。ほーんとつまんね。
趣味を仕事になんかするもんじゃないねえ。
ナイフですこーし刺しただけなのに、のたうち回って死んじまうし。
水にちょっと顔沈めりゃ、最初こそ元気だけど、すぐ静かになるし。
やっぱりオレの殺し方がまずいのかねえ。
あーあ。殺し屋になんか、なるんじゃなかったなー。

014. 美味しい話 Text:木内陽

あのさ、君に美味しい話があるんだけど……聞いていかない?
もちろん、タダってわけじゃない。
君が望むものがすべて叶う、とっておきのお話だよ。
僕が怪しいって? まあ、普通の感覚じゃそう思うだろうね。
でもさ、普通じゃない、選ばれた人間になるためには、
少し変わったことをしないとだめだと思わない?
ね。少しでいいから、僕の話を聞いてくれない?

013.バケモノ Text:木内 陽

……僕のこと、君は怖くないの? 僕は君と全然違うんだよ。
……僕は人間じゃないから……。……あんまり僕と関わらないほうがいいんだよ。
だから、もう帰って。ここには来ないで。お願いだよ。
寂しくなるのは嫌なんだ。君のことをすぐに忘れさせてほしいんだ。

012.敵になった女 Text:木内 陽

君は実に美しい。知識に富み、人望も、上からの信用も厚い。
およそ女性が憧れるものすべてを備えて君は生まれてきたのではないかと思うほどに、
君は素晴らしく魅力的な女性だと思っていた。
だが、どうやらそれは過信だったようだ。
君があの男の味方をするとは思ってもいなかった。
実に愚かしい女だ、君は。だが、君のことだ。もう目を覚ますことはないだろう。
信念を曲げないところも気にいっていたから、よく分る。
……ああ。その通りだ。私は君を殺しに来た。君のような女性を
失くすことになろうとは、残念だが仕方がない。
さあ、剣を握って覚悟したまえ。
はっはっは。君の目に最後に映るのが私であったことを光栄に思うぞ。

011.ガキ大将の恋 Text:木内 陽

ねーちゃん、なあなあ! 俺の嫁になってくれよ!
う……俺はまだ小学生だけど、ねーちゃんがばばあになっても絶対嫁にしてやるからさー!
だから……こ、子供だからって馬鹿にすんなよ!
なあ、あんな訳分かんねえ兄ちゃんとなんか付き合うなよ!